サラリーマンでも副業で月5万?安定して稼げる賢い選択は?
「今の仕事で稼ぎ続けられるのだろうか?このまま首になったら困るな…。」
との不安もあり、副業への関心が高まっています。サラリーマンでも副業で月5万円を安定して稼ぎ続けられたらどんなに安心できることでしょう。
DXの進展や生成AIの登場、不安定な金融システムや海外情勢など、目まぐるしい世の中で、終身雇用は過去のものになりつつあります。サラリーマンとして生き残っていけるのかと漠然とした不安をお持ちの方もいるでしょう。しかし、忙しい本業に加えて、副業までするのはかなりハード!弱気にもなるのではないでしょうか?
副業は長続きしなければ、結局収入も安定しません。何とかスキマ時間を有効活用して、将来に向けた安定的な収入の柱を立てたいものですね。一体、どのように副業を選択すればよいのでしょうか?
・将来の安定的な収入の柱となる副業の選択ポイント
・目先の毎月5万円より、将来も継続できる5万円の重要性
副業の選択の4つのポイント
将来の安定的な収入源を確保するため、サラリーマンの副業の選択における4つのポイントについてご紹介します。
- 仕事の量を調節できること
副業に意気込むあまり、調節できないほどハードな副業を背負ってしまうと、本業に影響をきたしかねません。この記事のシミュレーションのように、本業の収入ダウンや解雇の影響は深刻です。 - 時間や場所を選ばず働けること
副業で特定の時間や場所に縛られていると、これまた本業に支障をきたしかねません。本業では急な案件やトラブル対応などにも責任がある立場から、タイミングが悪いと副業を予定通りこなせないこともあるでしょう。 - スキルアップできること
時間をお金に変えるだけの単純作業ではなく、コツコツと続けることでスキルアップできると、仕事の品質も効率もアップします。スキルは家計の面でも大きな財産になることでしょう。 - やっていて楽しいこと
会社の都合で動くサラリーマンは、必ずしもやりたい仕事をできているとは限りまえん。副業だからこそやりたいことを思いっきり試すチャンスです。楽しければ長く続けられ、結果として老後の安定収入につながることも期待できます。
高まる副業への関心
実際に副業をしている方や、希望している方はどれくらいいるのでしょうか?
「令和4年就業構造基本調査の結果」(総務省統計局)のデータを加工して作成した次の表によると、2022年では副業がある者は約300万人、追加就業希望者は約500万人であり、いずれも2017年と比べて大きく増えていることが分かります。
副業がある者及び追加就業希望者 (万人) | ||
---|---|---|
全国 | 2017年 | 2022年 |
副業がある者※1 | 245.1 | 304.9 |
追加就業希望者※1 | 399.9 | 493.4 |
※1:いずれも非農林業従事者
※2:https://www.stat.go.jp/data/shugyou/2022/index2.html
先行き不透明なこのご時世で、やはり副業への関心は高まっているのですね。
さて、その副業の仕方により、将来の家計はどうなるのでしょうか?この記事では、次のシナリオの設定条件で、将来の家計をシミュレーションしてみます。
シミュレーション
〜副業の仕方により将来の家計は?〜
シナリオの設定条件
家族条件 | 歳(現在) | 生計から外れる |
夫 | 40 | 100歳で死亡 |
妻 | 37 | 100歳で死亡 |
第1子 | 10 | 23歳で独立 |
第2子 | 7 | 23歳で独立 |
比較項目 | ケース1 | ケース2 | ケース3 |
本業 | 収入ダウン(夫48歳)後、解雇(夫52歳) | 60歳まで収入維持 | 60歳まで収入維持 |
副業 | 月10万 夫45-70歳 | 月5万 夫45-50歳 | 月5万 夫45-70歳 |
副業の仕方 | 本業に支障が出るほどのハードな副業 | 単純作業の副業バイトで長続きせず | スキルアップしながらコツコツ副業 |
その他の詳細データはこちらを参照。
1. 月10万の副業で本業に支障
ではまず、ハードな副業で毎月10万円も稼ぐ場合について、シミュレーションしてみます。この場合、深夜や土日にまで副業に追われ、本業に身が入らなくなり支障をきたしてしまったものとします。(本業は収入ダウン後、解雇。)
この場合、将来の家計はどうなるのでしょうか?
なんと、このままでは老後破綻してしまいます。副業の延長で同じ仕事を継続しましたが、他の仕事も追加するなどで収入を増やさなければ、生活が成り立ちません。やはり現役中に本業を失ってしまうことの影響は深刻ですね。
2. 月5万の副業バイトで長続きせず
では次に、気軽に始めた副業バイトで毎月5万円を稼ぐ場合について、シミュレーションします。このケースでは、当初は小遣い稼ぎに丁度よいと感じていたものの、単純作業のモチベーションが続かず、6年ほどで辞めてしまったものとします。
この場合、将来の家計はどうなるのでしょうか?
現役中はゆとりを持って過ごせますが、老後は破綻してしまいそうですね。やはりこの場合も、他の仕事を見つけるなどで収入源の確保が必要になります。
3. 月5万の副業をコツコツ継続
では最後に、スキルアップにつながる副業を、毎月5万でコツコツと70歳まで続けた場合について、シミュレーションしてみます。このケースでは、スキルアップにより仕事の品質も効率も、そしてモチベーションもアップ!当初はスキルもなく、苦労したものの、年々労力を少なくして同じ5万円でも稼げるようになり、長く続けられたものとします。
この場合、将来の家計はどうなるのでしょうか?
おおっ、これなら一生安心して暮らしていけそうですね。一生モノの仕事は家計の面でも大きな財産になるのです。
まとめ
先行き不透明なご時世で、収入源が今の仕事一本だけというのは心もとないものです。この記事では、忙しいサラリーマンでも長期で安定して稼げる副業の選択ポイントについて見てきました。
- 仕事の量を調節できること
- 場所を選ばず働けること
- 長期的なスキルにつながること
- やっていて楽しいこと
本業に支障をきたさないことを前提に、長期で柔軟に、楽しく働けることが一番です。ぜひこれらのポイントを踏まえて、あなたなりの最高の副業を見つけましょう。
とはいえ、副業の選択にあたっては次のような悩みもあることでしょう。
- 安定収入につながる副業を見つけられない。
- やりたいことと違う。
- 本業が忙しすぎて副業どころではない。
また、個人の価値観や諸事情により、どうしても副業できないケースもあります。
そんな場合、本業の収入がダウンしてから慌てないように厳しく見積もり、対策を考えておくことをお勧めします。生活費、教育費、働き方、投資、保険、節税など、様々な面での見直し方法がありますので、総合的に見直すと良いでしょう。