大学受験は塾に行かないと厳しい?塾代がきつい高校生も独学+αで無理なく合格!

大学受験は塾に行かないと厳しい?塾代がきつい高校生も独学+αで無理なく対策!

「独学で大学受験は厳しいかな…?塾に行くお金も時間も無駄にしたくないけど、行かないのは不安だ…。」

高校生の塾代は年間で40万円以上になることも!親から行かせてやってもいいと言われても、家計がきついのを知っていたら、ためらうかもしれませんね。

塾の費用もさることながら、塾に行く時間ももったいない!学校の予習・復習や、参考書・問題集だけでも一杯一杯なのに、塾にまで手を出したら、あれこれ中途半端になりそう…。自分でコツコツ頑張れる人は、独学のほうが効率が良いと感じることもあるでしょう。

しかし、周りの友人たちは都会まで電車に乗って大手予備校に通っているのを見ると、ライバルの予備校生のペースに乗り遅れるのではないかと何だか不安…。

塾に行く費用も時間も無駄にしたくないなら、独学で頑張るのが良いのでしょうか?

この記事はこんな人におすすめ
・独学でコツコツ頑張れるが塾に行かないのが不安な人
・塾に通うお金も時間も無駄にしたくない人
・独学+αで予備校生たちに勝ちたい人

逆に、一人では勉強のやる気が出ないという理由で塾を考えている人にはお勧めしません。あくまで「独学でも頑張れるが不安」という努力家タイプにお勧めの記事です。

大学受験は塾に行かないと厳しい?

いいえ、塾に行かなくても独学+αで無理なく合格を目指せます。なぜなら、参考書+問題集を活用して、自分に最適なメリハリで効率良く学習できるからです。自分の足りない部分を重点的に学習し、復習を繰り返すことで絶大な効果があります。

複数の受講生を相手にする塾の講義では、分かり切ったことの説明を聞いたり、逆に分からない部分の説明が聞けなかったりなどと、どうしても無駄な時間が生じます。また、塾に通う時間や交通費も馬鹿になりませんね。

コツコツ頑張れる高校生ならば、自分なりの学習スタイルができあがってきているものです。独学+αで時間的にも費用的にも最高のパフォーマンスで受験対策することをお勧めします。

では、その独学「+α」とは一体何なのでしょうか?

独学にお勧めのプラスαとは?

独学の場合、塾ならではのメリットを自分で補う必要があります。次のようなプラスαの対応をお勧めします。

塾ならではのメリット独学の場合にお勧めのプラスα
受験時期に合わせて計画的なカリキュラムが組まれる。受験時期から逆算してスケジュールを立てましょう。逆算思考で限られた時間をどう配分するか考えることで、自然とメリハリをつけられます。(※)
塾での小テストや模試で試験慣れできる。自分で模試を積極的に受けましょう。その後、持ち前の独学力で間違えた問題を徹底的に復習すれば効果抜群です。
電車やバスなどの交通手段に慣れる。志望大学の見学に行き、移動手段とルートを確認しましょう。受験当日の安心感につながります。
※逆算思考の具体的な考え方は別の記事「若くても老後資金?適切な危機感で短期目標から達成を!」も参考にしてください。

独学がメインでもこれらのプラスαで補うことができれば自信につながることでしょう。

高校生の塾費用の平均は?独学は何割?

「令和3年度子供の学習費調査」(文部科学省)のデータを加工して作成した次の表によると、年間の塾代(学習塾費の支出者の平均額)は、公立高校で36.3万円私立高校で44.7万円です。目が飛び出てしまいますね!

注目すべきは、学習塾費が0円の人が公立・私立とも6割以上に上っている点です。もちろん塾に通っていない=独学とは限りません。通信教育や家庭教師を利用している人もいるでしょう。しかし、自分のペースでの学習を選ぶ人が多いのは確かですね。

区分中学校
(参考として掲載)
高等学校
(全日制)
公立私立公立私立
0円29.6%46.1%66.8%61.7%
~40万円未満43.6%38.2%21.7%21.7%
40万円以上26.9%15.6%11.6%16.7%
支出者平均額35.6万円32.6万円36.3万円44.7万円
「令和3年度子供の学習費調査」(文部科学省)(※)のデータを加工して作成。
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/mext_00001.html

また、中学校と比べても、高校では学習塾にお金をかけている人の割合が少ない傾向ですね。高校生のほうが自分なりの学習スタイルや得意・不得意が分かってきており、あえて塾に行かない選択もあるのでしょう。

それでもやはり塾にこんな大金や時間をかけようと思うならば、家計への影響も試算しておくことをお勧めします。特に家計の状況から国立大学を第一志望にしている場合、滑り止めの私立大学に進学することになれば影響は大きそうですね。この記事では、次のシナリオの設定条件で、将来の家計をシミュレーションしてみます。

シミュレーション
〜塾vs独学、国立vs私立で家計は?〜

シナリオの設定条件

  • 家族条件
家族条件歳(現在)生計から外れる
46100歳で死亡
43100歳で死亡
第1子1623歳で独立
第2子1323歳で独立
各ケースにおいて、子ども2人とも同様な学習方法と進路(塾or独学、国立大or私立大)をたどったものとする。
  • 比較条件
比較項目ケース1ケース2ケース3
学習方法学習塾独学独学+α
進学先私立大学
(国立に落ちた)
私立大学
(国立に落ちた)
国立大学
補助学習費学習塾費
年間40万円
家庭内学習費
年間4万円
家庭内学習費
年間4万円
成果あれこれ中途半端学力はついたが本番で失敗学力も本番への備えもバッチリ
  • その他の詳細データはこちらを参照。

1. 通塾で国立落ち私立大学に

ではまず、塾に通って私立大学に進学した場合についてシミュレーションしてみます。このケースでは自分のペースでの勉強ができず、学力が伸び悩んだ結果、第一志望の国立大学にも落ちてしまったものとします。この場合、将来の家計はどうなるのでしょうか?

1. 通塾で国立落ち私立大学に
1. 通塾で国立落ち私立大学に

なんと、私立大学の学費のため一気に貯金を取り崩し、資金ショートしてしまいました。塾に使ったお金も時間ももったいなかったと悔やまれますね。

2. 独学で国立落ち私立大学に

では次に、独学で頑張ったものの、滑り止めの私立大学に通うことになった場合についてシミュレーションしてみます。このケースでは学力は身についたものの、国立大学の受験本番で大失敗!電車を間違えるわ、他の受験生たちに囲まれて緊張するわでパニックに…。自分の学力を発揮できなかったものとします。この場合、将来の家計はどうなるでしょうか?

2. 独学で国立落ち私立大学に
2. 独学で国立落ち私立大学に

やはり私立大学に通うことで一気に貯金を取り崩しますが、塾に通わなかった分だけ大学進学費用に回すことができました。親としても、頑張る子どもの姿を見てきたので、温かい目で見守れることでしょう。

3. 独学+αで国立大学に

では最後に、独学+αで見事に国立大学に受かった場合についてシミュレーションしてみます。このケースでは自分のペースで計画的に勉強し、プラスα(模試や下見)も積極的に行動した結果、落ち着いて国立大学の受験を受けることができたのです。この場合、将来の家計はどうなるのでしょうか?

3. 独学+αで国立大学に
3. 独学+αで国立大学に

おおっ、これなら家計もゆとりを維持できそうですね。高校在学中も大学進学後も、最高のコスパでした。

まとめ

大学受験のための塾代はきついし時間ももったいない。よほど独学でコツコツ頑張ったほうが良さそうだが、やっぱり不安…。

そんな場合に独学+αで無理なく合格を目指す方法について解説しました。独学であれば自分に最適なメリハリで効率良く学習できますが、塾ならではのメリットを補うプラスαの行動もお勧めします。

また、塾代や私立大学の学費が家計に与える影響について、シミュレーションで見てきました。独学+αにより国立大学に進学できれば家計は大助かり!さらに子ども自身も計画性が身につき、将来は家計やりくり上手になれば、子ども自身も安泰ですね。

とはいえ、どうしても独学では不安で塾に通いたい人もいます。その場合、大学の学費が家計の負担になってから慌てないように厳しく見積もり、対策を考えておくことをお勧めします。生活費、教育費、働き方、投資、保険、節税など、様々な面での見直し方法がありますので、総合的に見直すと良いでしょう。

個人の価値観、収入、資産、家族構成、家庭事情などにより、優先度は異なりますので、ご自身のケースではどうなのか試算してみなければわかりません。ここでご紹介したようなシミュレーションをもとに対策を考えたい方は、ぜひFP(ファイナンシャルプランナー)というお金の専門家に相談してみることをお勧めします。きっとあなたが気づいていない課題についても掘り起こし、広い視点からアドバイスがもらえることでしょう。

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