私立中学の学費は総額いくら?授業料以外の高い出費に要注意!

「私立中学の学費は高い!払えない!」と聞きますが、実際はいくらかかるのでしょうか?学校説明会で配布されたパンフレットに入学金と授業料が記載されていることがありますが、それを見て「意外と安い?これなら払えそうだ。」と感じることもあります。
しかし、実際には授業料以外の出費が学費全体の半分以上を占めることも。施設費、修学旅行費、制服代、通学費、学校外の文化活動費など、公立ではあまりかからない支出が積み重なり、3年間で500万円近くになるケースも珍しくありません。
この記事では、文部科学省の子供の学習費調査の結果をもとに、公立中学とと私立中学の学費を比較し、見落としがちな費用の内訳を詳しく解説します。
「思ったより高かった…」と後で気づいて家計が火だるまにならないように、私立中学のリアルな学費負担を知り、計画的な準備を進めましょう!
・私立中学の学費総額と内訳
・授業料以外の高額な費用の実態
・学費を準備・軽減する方法

学校説明会で知った金額は一部だけ?
パンフレットに載っているのは入学金と授業料と…
学校説明会で配布される資料を見ると、「意外と払えそう?」と感じることがあります。
しかし、パンフレットに載っているのは主に入学金と授業料ぐらいだったりしないでしょうか?
実際には、学校を運営するための維持費、行事費、教材費などが加わるため、総額は大幅に増えます。
見落としがちな「その他の費用」とは?
- 維持費・施設費
私立中学では、施設整備費や寄付金など、私立特有の費用がかかります。これが年間10万円以上になることも。
- 修学旅行・学校行事費
公立よりも遠方や海外での修学旅行が多く、費用も高額です。また、学年ごとの合宿・特別講習などの行事費も無視できません。 - 制服・指定用品の費用
制服、カバン、体育着、靴などの指定品をそろえるために大きな出費となります。
公立中学と私立中学の学費を比較!
「令和5年度子供の学習費調査」(文部科学省)によると、中学校の年間の平均学習費は、公立と私立で約3倍も違うことが分かります。
- 公立中学校:約50万円
- 私立中学校:約156万円
「令和5年度子供の学習費調査」(文部科学省)(https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/mext_00002.html)のデータをもとに概算。
円グラフの大きさで比較してみるとその差がよく分かります。

学校教育費だけでなく、学校外活動費も無視できませんね。
「それにしても、パンフレットに載っていた授業料はもっと少なかったような…。」と気づくかもしれません。そうです!入学金や授業料は学校教育費の一部でしかないのです。
授業料よりも負担が大きい?意外な高額出費に注意!
授業料の割合は意外と少ない!その他の費用とは?
「学費=授業料」と考えていると、実際の支出との差に驚くかもしれません。
例えば、私立中学の年間学習費約156万円のうち、学校教育費は約113万円、さらにそのうち授業料は約46万円に過ぎないのです。
授業料以外の負担が重い!学校教育費の内訳
実際、中学校の学校教育費の内訳は、次のグラフのようになっています。私立中学では授業料以上に他の様々な費用がかかっているのですね。

「令和5年度子供の学習費調査」(文部科学省)(https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/mext_00002.html)のデータをもとに作成。
入学金や学校納入金(施設整備費、寄付金ほか)もさることながら、教科書や教材、指定の制服や用品、修学旅行・学校行事、通学関係費などが積み重なり、負担がズッシリ!公立中学と比べると、私立中学の学校教育費ははるかに大きな円グラフになりますね。
学校外の費用も要注意!進学塾に行かなくても…
さらに学校外活動費についても、公立中学と私立中学では内訳の特徴は大きく異なります。私立の中高一貫校なら逆に塾費用は浮くと思うかもしれませんが、それ以外の活動費にも注意が必要です。

「令和5年度子供の学習費調査」(文部科学省)(https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/mext_00002.html)のデータをもとに作成。
確かに補助学習費(学習塾など)は公立中学より私立中学のほうが少ない傾向です。しかし、芸術文化活動や国際交流体験活動などにその分、多くのお金をかけている傾向が分かりますね。
3年間の総額はいくら?計算すると驚きの金額に!
授業料だけでは計算ミス!
「授業料が年間46万円ぐらいだから、3年間でせいぜい150万円くらい」と思っていたら大間違いです。
先ほど見た私立中学の年間の平均学習費156万円をもとに単純計算すると、3年間の総額は156万円×3年=468万円にものぼります!
授業料以外の支出も考慮すると、学習費の総額は授業料の3倍以上になる可能性があるのです。
初年度が特に高い!1年目にかかる費用をチェック
- 入学金・制服代・学用品代などで、初年度は支出がピークになる傾向です。
私立中学の学費をどう準備する?負担を軽減する方法
学資保険・教育資金の積立で計画的に準備
- 子どもの進路を想定し、小学校までの貯め時のうちにどのくらい貯めるべきか見積もることが重要です。
- 学資保険を活用することで、進学費用が必要な時期に向けて着実に準備することができます。
- 学費は価格変動リスクの低い方法で貯めることをお勧めします。新NISAを活用した積み立てで効率よく資産形成できる可能性がありますが、子どもの進学費用のように必要な時期が決まっている場合、必ずしもその時点で評価額が上がっているとは限らないからです。そのため、数年先に必要な学費であれば、長期的に形成できればよい老後資金などとは準備方法を分けたほうが無難です。
奨学金・特待生制度を活用できる?
- 私立中学独自に奨学金や入学金・授業料免除の制度があることがあります。
- 成績優秀者向けの特待生制度もチェックしましょう。
自治体の補助金・支援制度をチェック!
- 地域により学費の補助制度があることがあります。自治体の情報も事前にチェックしておきましょう!
私立中学卒業後の進路や家計も忘れずに!
私立中学卒業後の進路や、家計のコントロールも重要です。私立中学に進学させることだけがゴールではなく、その後の豊かな生活を維持できるかにも影響するからです。
例えば次の記事のように、親子のライフプランと合わせて将来の家計をシミュレーションし、算段を立てることをお勧めします。

まとめ
私立中学の学費は、授業料だけを見て判断すると大きな誤算になります。パンフレットには主に授業料や入学金の記載しかないことがありますが、実際には施設費、修学旅行費、制服代、学校外の塾や習い事費用などが加わり、3年間で総額500万円近くになることも珍しくありません。
この記事で紹介したグラフによる比較結果をもとに、公立と私立の学費の違いや内訳を把握し、入学後の家計負担を見誤らないことが重要です。
とはいえ、個人の価値観や諸事情により、どうしても学費の準備不足のまま私立中学への進学を優先せざるを得ないケースもあります。その場合、高校や大学などの学費や、親の老後資金が足りなくなってから慌てないように厳しく見積もり、対策を考えておくことをお勧めします。生活費、教育費、働き方、投資、保険、節税など、様々な面での見直し方法がありますので、総合的に見直すと良いでしょう。